続、奇々怪々・・
2010-08-26


” 「最高齢」は文久生まれ、149歳!? ” の記事に驚いていたら、
”「黒船来航6年前」誕生、三重に「163歳」・・・戸籍上生存”!!

大阪市では、戸籍にあって住民基本台帳に登録されていない120歳以上の戸籍上生存者5125人・・・すごい数字!!

本当にいくら猛暑だからといって、こんなにも幽霊の戸籍が生きているなんて信じられない事です。

文久生まれ149歳は、性別不明だそうです。
文久元年は西暦1861年てどんな年かというと、ちょうど大河ドラマ「龍馬伝」の第2部の時代で、坂本龍馬が土佐を脱藩する前年なんです。
あの埃ぽくてなんとなくセピアの画面で再現されている大坂(阪じゃないくて坂)で生まれた人が、戸籍上生存。。。

驚いて感想を書こうと思っていたら、さらにさらにその上が・・・・・・。

黒船来航6年前、西暦1847年、年号でいうと弘化4年です。
「泰平の眠りを覚ます上貴撰たった四はいで夜も寝られず」と風刺された様に、
ペリー来航によって幕末そして近代へと時代が動いて行く以前に生まれていた
ことになります。
調べてみると、「南総里見八犬伝」の著者滝沢馬琴80歳、あのさくら吹雪の遠山の金さん54歳で存命です。後の新選組近藤勇13歳、土方歳三12歳、沖田総司にいたっては1歳です。
なんだか幕末が身近に感じられません。。。

住民基本台帳の管轄は総務省で住民登録の抹消の権限は各自治体にあり、
戸籍の管轄は法務省で、除籍するには法務省に申請手続きが必要なので、
役所では手続きが後回しになったと言い訳をしています。さらに、戸籍法の改正で電算化されたので、放置しておいても置き場所に困らなかったとか・・・。
電算化は1994年以降の事で、その時に不思議に思わなかった???
放置しても置き場所に困らない??とんでも無い!!HDも税金で購入しているんでしょうが!

戸籍とは、そこに記載されている人物が日本国民であり日本国籍を有するという身分を公証するものです。「本籍地は?」と聞かれた場合に、戸籍台帳に記載された住所をさします。
戦前は、家長を中心に「家」単位で記載されていましたが、戦後民法や戸籍法の改正で、戸籍に記載されるのは夫婦子供単位となり、結婚すると親の戸籍から抜けて新しい戸籍を作ります。その時、何処の土地を本籍に定めるかは自由です。二人で新しく生活を始める住所を本籍として戸籍を作る事が出来るのです。別に夫の本籍地に新たに戸籍を作るのではなく・・。その後、引越を重ねると、住民基本台帳は移動しますが、戸籍の住所本籍地は普通はそのままですが。今回は、この戸籍のシステムの良し悪しはさておいておきます。

今回見つかった幽霊戸籍は、現代の行政の怠慢に呆れながらも、江戸時代後期幕末の頃に生まれた人が、戸籍上生存していることに、時が流れて歴史が作られていることや、命が連なっている事をもう一度考えさせられ出来事です。



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